
小じんまりしていてフランスの伝統的な料理や家庭料理が食べられる店。
そんな感じのレストランをビストロ、と呼びます。

パリ6区、サン・シュルピス教会からすぐ。
人通りのあまりない、静かな道に、そのビストロはたたずんでいました。

フランスでは、menu ムニュ、といって、前菜、メイン、デザートで構成されるコースが基本ですが、このお店は a la carte、一品から注文できます。
こちらはメインのメニュー。
カスレ、サーモンのタルタル、舌平目のムニエル、子牛のあたま(!)、plat du jour 今日の一品、

お店の名前にもなっている、ロワール地方、SAINT POURCAINのワイン。
ロワール、といえば古城で有名なところですね。
わたしはふつうボルドーのワインを好んで飲みますが、ロワールのワインは全然味が違います。
どう違う・・・と言われても、言葉で表現できないのが悲しいのですが。
こちらはボトルでも頼めますが、ふたりで一本ってちょっと多いのよね。
ここは、1/2ボトルでも、飲んだ分だけ換算してお会計してくれました。

ポワロー(西洋ねぎ)のビネガーあえ
こちらを前菜に頼みました。
ポワローは、長ねぎに似ていますが、加熱すると甘みがでてお菓子などにも使われる野菜で、大好き。
ソースにビネガーの強すぎない酸味がさっぱりしていました。
そして、ポワローがなぜかアスパラガスのような味。
上にかかっている黄色いのは、卵みたいです。

メインには、子牛のソテー・レモンソースを注文。
時間をかけて柔らかく煮こんだ、やさしい、やさしい味です。
まさに、これがフランスの家庭の味だなー、という感じ。

こちらは、連れが頼んだ今日の一品、鴨。
感動したのがなんとこの小さいジャガイモ。
ソースにきっとりんごを使っているのかな、甘みがあって、香ばしい。

デザートには、クレーム・ブリュレを。
こちらも定番の一品ですね。

店の主人は60歳で、14歳のときから料理をつくり続けているそう。
まゆげがつながっていてお腹がてっぷり、元気でおしゃべり好き。
なんだかフランス人料理人の(わたしの)典型的イメージそのまま。
お会計はふたりで、72ユーロ。
ワインも2/3ボトルほど飲んでお腹もとっても満足、それでこの値段はなかなかいいと思います。
ここでレストランに行くときはわりと注意しているわたしですが、
こういうビストロで、フランスの素朴な料理の味を、日本からくる旅行者のみなさんに楽しんでもらえればなぁ、なんてひしひしと思うのでした。

お店を出たのは夜の10時ちかいのですが、まだ空は明るいこの季節。
サン・シュルピス教会を眺めながら、駅まで帰ります。
---
AU BON SAINT POURCAIN
10 bis, rue Servandoni 75006
Tel: 01.43.54.93.63
メトロ:4番線 Saint-Sulpice から徒歩7分

フランス料理が好きです。
ナオカさんのカメラ撮影技術が素晴らしいので、良い香りが伝わってきそうです。
空腹の時見たら辛いです。
最近お手ごろで美味しいなぁと思ったお店があります。
まだ2回しか行った事がありませんが
AUX BACCHANALES 銀座店 カフェレストランていうのかな?
会社帰りに見つけました。結構流行っています。
ナオカさんもリラちゃんもお元気そうで何よりです。
この時期のパリはいつまでも明るいんですね。寒い時期にしか行ったことがありません(>_<)いつも冬。
ところで素敵なビストロですね。
昔々、一人でビストロに入って、メニューがさっぱりわからず、お店のマダムに聞いたら、紙のクロスに絵を描いて説明してくれました。そしてその後、お隣の席にいたカップルと英語の片言で会話をしながらとても楽しい時間が過ごせました。彼の方が日本の骨董マニアで日本に来たことがあったようでした。
このときは一人旅でさびしいこともあったけれど、楽しいこともたくさんありました。
一人だからできる経験もありますね。
ナオカさんの韓国旅行記、一味ちがっておもしろかったですよ
ん〜食べた〜い。
あははー。確かにずっと明るいと気分も開放的になるかも。
というわけで、shizuoは(危ないので)夏のヨーロッパ禁止です。
オー・バカナル、って、前に明治神宮前にあった店ときっと同じかな?
コーヒー、立ち飲みと座って飲むのと、値段が違くないですか?
うろ覚えですが、確かイタリアの店だった気がします。
同じお店だったら、わたしは神宮前店には以前しょっちゅう行ってたんですよー。
サンドイッチとかオムレツとかがおいしくて、食べていた気がします。
雰囲気もいいですよね。
ハイ、みな元気にしております。ありがとうございます。
絵を描いてメニューを説明してくれるなんて、親切なマダムですね。
隣にいた骨董マニアさんはフランス人だったかな?フランスでは親日家が多くいるようです。
ひとり旅はたまにさみしいけれど、そうして人との触れ合いが、ほんと楽しいですよね!
こんどは、ぜひ夏のフランスにも来てみてくださいねっ。
年季の入ったフランス料理。
店の主人は、これまたフランス人シェフらしく、自分のつくる料理に揺るぎない自信を持ち、自分は還暦だ・還暦だとなんども自慢げに口にしていました。ようわからんけども。笑