今年もはやいもので、もう今日で終わりなんですね。
他のブログで、一年をふりかえって、というのがあり、わたしも考えてみようと思いました。
わたしの今年は、女32歳厄年、けっこういろいろなことがありました。
昨年10月にパリに、夫と猫一匹と引っ越してきて、突然家族や友人と離れ、仮住まいとして、一部屋の小さいアパルトマンに住みました。
落ち着くまでインターネットもなく、電話も着信はできるが発信はできず、なんだかいろいろなことから隔離されていました。
わたしは女ふたり姉妹の長女で、うちの両親はわたしには日本にいて、近くにいてほしかったと思います。それでも、夫にくっついて外国に移り住むことを決め、そういう親をおいて、それでも来たからには、がんばらなきゃいけない、と思ってました。
わたしにできる唯一の外国語は英語だったのですが、フランスに着いたら、日常で会う人々はほとんど英語を話さない。とにかく言葉のわからない中での生活、人もみな冷たく感じられ、パリに着いて2週間ほどはずっと暗い気持ちでした。
でもそれじゃいけないと、いそいで語学学校を見つけ、通いはじめました。スーパーに行っても表示が読めないし料理もなかなかできません。学校に行けば、初心者コースでも授業はすべてフランス語。先生がなにを言っているのかわからず、悔しくてまた泣きました。
そんなわたしにできたのは、ただ言葉を勉強すること。ガリガリとただそれだけ毎日しました。
学校にも慣れてきたころ、夫の外国赴任が決まりました。こんどはオランダです。せっかく引っ越して落ち着いたところにまた移動。それでも、夫婦が離れるのだけは避けたかったというか嫌だったわたしたちは、いっしょにオランダへ行きました。いつまでの滞在になるかわからなかったため、3ヶ月間はホテルに泊まっていました。空いている部屋を探し、大きなスーツケースを持って移動。せっかくできた学校の友だちとも離れ、またひとりっきりになってさみしかったです。
このときの話はまた折りを見てブログに載せようかなと思っています。
5ヶ月のオランダ生活を終え、パリに戻ってきたのは9月。そこからまたフランス語の学校に通い、足りないものを買い足したり、生活の基盤をつくっていこうとしました。ここのブログをはじめたのもそのころです。
ひとりのときの旅行とは違い、結婚してからの移動、住んでからの移動はほんとに大変。また、外国では、日本のようにスムーズにいく手続きも驚くほど時間がかかります。
そういうように、去年から移動ばかりの生活だったわけですが、
ひとつだけ言えるのは、ずっと夫といっしょにいてよかった、ということ。
わたしたちは、どうやったらいっしょにいられるか常に手段を考え、さまざまな手続きに労力をそそぎました。それでも、大変なときにこそいっしょにいたい、そばにいて相手を支えたい、そういう気持ちが、わたしにも夫にもあったのだと思います。
考え方の違い、まだまだ相手のわからないところはありますが、日を重ね、だんだんと、お互いに理解し、歩みよること、それが信頼と、絆につながっていくと、今は確信しています。
来年は、う〜ん、どうかな。
あまり気張りすぎないで、マイペースでやっていきたいかな。フランス語の勉強も、いろいろなことに慣れるのも。
そして、ただ走るだけではなく、生活をもっと楽しみたいな。
あと、あまり動かないで、一箇所で自分の生活を確立したいな。家も買えたらいいな。
これは、仕事にはまっすぐで、どこに飛んでいくかわからないうちの夫へのささやかな希望です。
みなさんの一年はどうでしたか?
みなさんも、わたしも、よい年を迎えられますように!
posted by ナオカ at 00:23| パリ ☁|
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