2005年11月30日

悲しい恋の行方

これは前回の「悲しい恋のはじまり」の続きです。



伊豆の旅行で、シュテファンに惹かれてしまったわたし。

しかし、旅行の最後には、案の定シュテファンの口から彼女の名前が出てきました。
やっぱり、こんなに素敵な人に彼女がいないわけないよな、ドイツにいて彼を支えている彼女もきっと素敵な人なんだろうな、と、わたしも自然と気持ちにブレーキはかけていたと思います。

1泊2日の短い旅行を終えるとき、グループみなで連絡先の交換をしました。
すると、みな家がけっこう近く、特にシュテファンの家はわたしの住んでいる家から歩いても15分ぐらいで行ける距離。使う駅も同じです。

日本にきたばかりの彼らは、よくいっしょにごはんを食べに行ったり、週末のたびに六本木へ行ってクラブやカラオケを楽しんでいるよう。わたしは今度はいっしょに遊びに行こうよ〜と、旅行を取り仕切っていたリーダー役のひとりのドイツ人に言っておきました。

帰ってきてみなにメールしました。もちろんシュテファンにも。
するとリーダー役からすぐに返事がきて、さっそく週末の遊びの予定。
シュテファンからも、旅行楽しかったね、と丁寧なメールが送られてきました。

そのときのわたしは、まだシュテファンのことを好きとかどうなりたいとかいうよりも、ただただもっと知りたい、と思うだけ。彼がどんなときにどう思い、考え、感じるのかが知りたい。

わたしのその想いが通じたのか、グループで会いながらも、ふたりきりのメールの交換や電話がすこしずつ増えていき、だんだんとわたしたちはふたりでも会うようになりました。
といっても、家が近かったので、近くの神社のお祭りにいっしょに行ったり、いっしょに買い物に行ったり、シュテファンの家に行っていっしょにドイツの写真を見たり・・・
その中には彼女の写真もありましたね。
そして、ふと見ると、シュテファンの家の書斎の壁にはいつも、彼女との仲よさそうな写真がはられていました。

そのうちに、彼は、仕事以外でどこかに行ったり何かしたりする予定をほとんどわたしに教えてくれるようになってきました。そして仕事以外のことは、「明日は○○するけどいっしょに行く?」と誘ってくれるようになったのです。

短期間にずいぶん仲よくなってきたわたしたち。
それでも、彼からはただの友だちと思われてるんだろうなって思ってました。
ふたりで話していても、やはり、彼女の話が口から出てくるし、ドイツでよくする別れの挨拶、頬にチュッチュとキスをする親しい友人への挨拶ぐらいはしましたが、
ちゃんとしたキスはおろか、手をつないだこともありませんでした。


そんな、“仲よし”に変化が訪れたのが、出会ってから一ヶ月ほどたったある日。
土曜の夜にみんなでいつものように六本木のクラブに行ったときです。
ちょうど一週間前に、みなで同じように行ったクラブで、わたしは初めてシュテファンといっしょに踊ったんです。
そのとき、彼はわたしの腰に手をあて踊り、彼に触れられるのは初めてで、わたしはどきどきどきどきしてしまいました。

しかしその土曜の夜は、いっしょに踊っているとなんだか様子がちがうのです。
わたしたちは踊りながら、だんだんぴったりとくっついていきました。
そして、わたしだけではなく、彼がしだいに熱くなってきているのを、彼の手の動きやわたしの背中を撫でる力の強さで感じたのです。

続き「初めて踊った夜」へ
posted by ナオカ at 03:55| Comment(7) | TrackBack(0) | 恋愛など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月29日

悲しい恋のはじまり

これはこのブログの作者ナオカと夫セバスチャンの出会いのお話し「こうして出会った」シリーズの番外編になります。


今の夫・セバスチャンに会ってから3日で自分からプロポーズしてしまったわたし。

どうしてそんなに急いだのか?それには理由がありました。


(長文になります)
-----------------------------------------------------------

今の夫のセバと出会う何年か前、わたしには大好きな人がいました。
その人はドイツの会社に勤めるドイツ人。日本支社の駐在員として東京にきて住んでいました。
そのころ仲よくしていた別のドイツ人の友人に、たまたまドイツ大使館でおこなっているホームパーティーに連れて行ってもらったんです。

そこは田園調布。大使館に勤めるご家族の家で、とっても大きい。
エントランスも大きく、中庭には石でできたテーブルや椅子があり、BBQもできるようになっている。なんというか、庶民のわたしが見てきたのとは別世界。
そんななかで、何十人もいるドイツ人のなか、遠くから見て目が釘付けになってしまったひとりの男性がいました。
それがドイツ人のステファンでした。(思いっきり実名で書いてるんだけどいいのかな〜。ドイツ語の発音はシュテファンです)
とても背が高く少年のような瞳を持った人。大きな目が輝いていて、優しさが顔に表れている。人がとても良さそう。
顔立ちが良い、顔自体が整っていて美形というよりは、彼の人となりが表れていて素敵、素直で優しい感じ。
とにかく“素敵な人だな”という印象でした。

そのパーティーのときは話すきっかけもなく、あいさつを交わした程度。しかもそのときわたしは東京に住むイギリス人とつき合ってたんですね。だから、自分からガツガツ話しかけることもなかったのですが、彼のことは見ただけ、雰囲気を感じただけで、何日もそのほわっとした空気の中にいるようでした。
日本にいるドイツ人はけっこう横のつながりがあるようで、こういう大使館関係のパーティはしょっちゅうやっているようでした。
わたしの連れのドイツ人も、シュテファンとは知り合いのようだったし、またなにかの機会で会えればいいなぁとは思ってました。

そうしているうちに、仲のよいドイツ人グループから、「伊豆に旅行に行くんだけど行かない?」という誘いがきました。1泊2日の小さい旅行。いいよ〜♪と気軽に参加。踊り子号に乗るために待ち合わせした新宿駅のホームに行って、びっくりしました。
そこに、いたんです、シュテファンが。

合計6人の小さな旅行。4人のドイツ人男に、その中のひとりのガールフレンドのスペイン人がひとり。それに、わたし。
節約が大好きな人たちだったので、民宿みたい、一軒家の2階にある大きな一部屋でみんなで雑魚寝しましたね。海で泳いだり海辺を散歩したり、お寿司を食べに行ったりしてわいわいと過ごしました。

すごく気になっていた男性がきてるのでわたしは超テンション盛りあがりまくり!
初日に民宿について、さぁこれから海に行こう!と、わたしは洗面室に着替えに行きました。
すると、誰かが腰をかがめて顔を洗ってたんです。
その人が顔をあげた瞬間、おでこにかかる髪が上にあがり、鏡にうつった大きな目が見えました。
あまりにびっくりして誰なのかなにが起こったのかわかりませんでした。
でも、その澄んだ大きな目を間近でみたとき、
それが、完全にシュテファンに恋に落ちた瞬間だったと思います。

2日間いっしょにいて、彼が、常に腰が低く周りの人に合わせるタイプなことや、表面的に意志の強さや鋭さはあまり見られないけれど、とても自然にそこに居て、でも存在感がちゃんとある人だということに、とても好感を持ちました。

そのドイツ人たちは、まだ日本に駐在で来たばかりで、わたしたちの共通語は英語でした。
でもみな日本好きだし、日本語のレッスンをとっています。
旅行の2日目、ビーチで熱い太陽に照らされながら、「日本語をはやく上達するには英語のできない日本人のガールフレンドをつくればいい」なんて、冗談ぽくみなで話してたんですね。
シュテファンはすごくシャイで、なぜかみんなに「つくれよ〜」「つくれよ〜」と言われて照れてました。でもまんざらではなさそう。
「わたしがそのガールフレンドになりたい・・・」と顔はみなに合わせて笑いながらも思ってました。

しかし、彼は、みんなで話していても、わたしとすこし話しても、
深く入り込まずにするっと何処かへいくような、男女問わずみんなに同じ重さで接している感じです。

それは、ある種の人たちにある特有のサイン。
うすうす感じていましたが、
彼にはドイツに残してきている彼女がいたのです。

それを知ったときには、ときすでに遅く、わたしは彼に完全に恋をしていました。

続き「悲しい恋の行方」へ
posted by ナオカ at 08:40| Comment(10) | TrackBack(1) | 恋愛など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。