12/24の日に、パリでミュージカルに行ってきました。
「Le Roi Soleil」、太陽王と呼ばれたルイ14世のスペクタクル・ミュージカルです。
わたしがこれを見つけたのはラジオ。フランスの全国民が知っているのではないかと思うほど、いたるところで流れている、男性と女性のもの悲しいデュエット。
9月にパリで幕開けし、3ヶ月たってもその人気は続き、ついに1月8日まで追加公演になったとのこと。気づいてチケットをとったときにはすでに12/24のS席しか残っていず、急いで予約したのでした。
会場は、パリ南西にある「Porte de Versailles」。
オペラ・ガルニエという老舗のきらびやかなものをイメージして行ったら、会場的にはふつう、観客もジーンズ姿など、老若男女さまざま。
ミュージカルなんだけど、ノリはコンサートっぽいイメージで、はじまる前からスタッフが観客に手を叩くよう盛りあげて呼びかけたりしていた。
ストーリーはフランス語で理解するのは難しかったが、
ステージのほうは、はじめっから目を奪われっぱなし。
舞台装置の展開にしてもそうだけど、なんといってもダンサー。
ヒップホップからコンテンポラリーまでなんでもこなす。バレエもあった。
そして、歌。すごい音量と音域の広さと、アドリブ。
ルイ14世の弟役のChristph MAE(クリストフ・マエ)が登場すると、一気に音楽は長調の明るいものに変わり、彼のダンスは飛んだり跳ねたり、まるで球のよう。
音楽もすごい。ドンドンとロックのような音が鳴っていたかと思うと、クラシックのきれいなピアノの音が聞こえてくる。ジャンルなしの、融合だと思った。
後半には、ルイ14世が実際にスペクタクルに用いていたという、透明な球のなかに人間が入り、そのなかで踊る。バランスを崩したら一気に転ぶあやういもので、サーカスの要素もふくまれている。
衣装もすごい。ルイ14世のときだから豪華なのだけど、これは1年かけてすべて手で縫われたという。
しかしびっくりしたのは、ステージだけではなく、観客。
フラッシュ禁止のマークが出ているのに、はじめから終わりまであちこちでフラッシュが光りまくり。手を叩くだけでなく、かけ声も多く、最後のアンコールのときはステージに多くの人が走りよって写真を撮ったりキャストに握手を求めたりしていた。
帰りに、地下鉄に行く途中、誰かが後ろでテーマソングの口笛を吹いてました。笑ってしまったけど、それくらい、音楽も耳に残ってしまう。
1/8のパリ公演終了後、フランス各地をまわり、来年2006年9月22日からはパリで改編バージョンがまた再開されるとのことです。そのうち日本にもいくんじゃないかな・・・
しかし、なんといってもルイ14世弟役のクリストフ・マエのダンスと圧倒的な歌声には惚れてしまいました・・・セバ(夫)に怒られそう -"-
ミュージカル「LE ROI SOLEIL」
LE SPECTACLE MUSICAL DE KAMEL OUALI
オフィシャルサイトでビデオクリップや、音楽を聴けます。
「Le Roi Soleil」オフィシャルサイトLes Videoの一番下の「Tant qu'on rêve encore」がテーマソング、このクリップではステージのようすがわかります。「Mon Essentiel」もおすすめ。
CDは各国で売られているようです。
2005年9月22日〜1月8日 パリ、Palais des Sports de Parisにて。
2006年1月〜6月までフランス各地を巡演。
出演:
Emmanuel Moire (Louis XIV), Anne-Laure Girbal (Marie Mancini), Christophe Maé (Monsieur, le frère du Roi), Lysa Ansaldi (Mme de Montespan), Merwan Rim (Le Duc de Beaufort), Victoria Petrossillo (Isabelle, la fille du peuple) et Cathialine Andria (Françoise d'Aubigne).
演出・振付:KAMEL OUALI
プロデューサー:DOVE ATTIA & ALBERT COHEN
チケット購入は
Tiicketnet FNAC
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