2009年10月19日

近所づきあい

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うちの中庭から塀を隔てた隣の中庭


『赤いティーシャツのムッシュー、ちょっと家具と空』
『カンパーニュでは木が落ちる!』 のつづきです。


さて。
うちの家の鍵を持っているという白髪・白髭のムッシュー・マーセルの奥方にも会い、懇意になってきたところで、そのへんを歩く姿をぱたりと見せなくなったマーセル。
どうしたのかなー?とは思っていたが、うちもまだ引っ越してきたばかりでまだばたばたしています。すると、うちのすぐ右隣の家がバカンスの旅行から帰ってきたよう。わたしたちは好きな店のマカロンを持って、さっそくあいさつにでかけた。
すると、次の日。ピンポ〜ン♪と夕方、門のチャイムが鳴った。もしや?!と思ってでてみると、お隣の奥さんが立っていた。
「マカロンどうもありがとう。とってもおいしかったわ。わたしはナンシーっていうの。ところで今週の金曜の夜は家にいる?」
お隣は子供がふたりいる。土曜は子供の学校がない日で夜遅くなっても平気なので、金曜の夜軽くアペリティフを飲みに来ないか、との誘いだった。
わたしたちはいそいそと金曜の夜お隣へでかけた。隣の家は、うちのようにふる〜いタイプの家ではなく、モダンな造りで、外壁はうすいピンクで塗られている。
奥さんのナンシーは43歳、ブロンドの髪に小粋なブルーの細い金属縁のめがねをかけている。ご主人は今年52歳になり、フィリップという。白髪がちらほら混じったダンディーな感じはなんとあの俳優、ジョージ・クルーニーにも似ているではないか!彼らには、アーノという11歳の男の子、そしてリナという5歳の女の子がいる。
ご主人はダンディズムだし、リナは5歳ながらも脚がスッと長く、子供ながらにスタイルのよさに圧倒されながら、彼らは飼っている4匹の猫の紹介もしてくれた。そのなかには、うちの庭ですでに見かけていたロシアンブルーの大柄な猫、そして3本脚の茶色い縞模様の猫の姿も。
「あと2匹はまだ仔猫だから、塀をジャンプしていけないんだけど、そのうちそっちの庭にきっといけるようになるわ」
とナンシーはけたけた笑った。わたしはかわいい2匹の仔猫を前に、うれしいんだか、はたまたリラさんの怖がりっぷりを考えるとう〜む、とうなりたくなるような複雑な気持ちになった。
みなでキッチンの丸いテーブルをはさんで、ロゼ・ワインと簡単な軽食をいただいた。わたしとセバは、うちに倒れてきた木の話をしなければ、あの木はこの人たちの家のものだ、とマーセルから聞いていたし、しかしせっかく朗らかなムードでみなワインを手にしているところで「あんたんとこの木が倒れてきたんだけどね・・・」と言い出すのも忍びない。


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隣とそのまた隣の家の庭 真ん中にある小途で区切られているらしい


そうこうしているうちに、話はマーセル家の話題へと。
「あそこの家は奥さんがとってもやさしくてね、旦那さんにもずいぶんといろいろ助けてもらったわ」とナンシーは言う。聞いてみると、彼らは4年前、ベルサイユからここに引っ越してきたそうだ。ベルサイユというと、わたしたちがこの間住んでいたところと同じ地区。都市の小さなアパートから突然ノルマンディーの一軒家に引っ越してきて右も左もわからなかった、というのは今のわたしたちの状況だ。なるほど・・・と親しみをおぼえてきたところ、
「マーセルはいま入院してるのよ。彼は糖尿病だから、年にいちど2週間ぐらい入院して検査してるの」
そうだったのか・・・。いまは検査のため入院しているからこのところ姿を見かけなかったのか。
「あの人はほんとによく飲むからねぇ」とダンディーなご主人・フィリップもしきりに頷く。
マーセルの話がでてきたので、ここがチャンス!とばかりにわたしとセバは目くばせをして、うちに倒れてきた木の話を切り出した!
するとあっさり、
「倒れた木は、うちの木じゃないのよ」とナンシーは言う。
ええ?じゃあどこの木ですか!
「あれはね、うちとあたなのとこの家の木の間にある市道の木。今はその市道は門が閉められていて誰も通らないけど、川まで通じていて行けるようになってるの」
ということだった。倒れてきた木は大きいし、さらにわたしたちの家の柳の木をへし折ったので、庭には枝や幹やら葉っぱやらの残骸がまだうず高い。これを切って処理するには人手と、大きな電動ノコギリなどが必要だ。
市道ということになると、こんどは市役所に行かなくてはならない。

***

うちは、いちおう街の中心街にあり、駅までは歩いて10分、市役所も徒歩5分という近さである。が、ちょっとした買い物に行くとなると、坂があったりするので、徒歩や自転車だけというのもきつそうだ。わたしは50CCのスクーターを注文していた。
フランスでは、フランスに引っ越してきて一年以内に日本の運転免許証を届けでればフランスの免許証と交換してもらえる、と規則があるのだが(その代わり日本の免許証はとられるらしい)、わたしがフランスに来た当初はそのことを知らず、さらにセバさんの仕事でフランスに来てからわりとすぐにオランダにいったん引っ越してしまったりしていたためそれを完璧に逃がしてしまい、わたしはここで運転免許証がない。もしここで車を運転するためには、教習所に一から通って免許を取りなおさなくてはならないわけだ。
今までは都市に住んでいたため、車もとくに運転する必要はなかったのだが、この田舎にきてしまっては困る。と思っていたところ、なんとフランスでは50CCまでのバイクは免許なしで運転することができるらしいと耳にはさんだ。
そこでわたしは、とりあえずスクーターを手に入れることにしたのだった。

ナンシーの家を訪問してから翌々週、わたしが家の前で、ゴミ収集の箱を整理していると、道路からププー!とクラクションの音が聞こえた。
振り返ると、マーセルとその奥方が車でちょうど家に帰るところだった。おお、やっと退院して戻ってきたのかな?わたしは手を挙げて挨拶した。
そのすこしあと、こんどはでかいトラックがうちの前に停まった。どうやら注文していたバイクがやっと届いたらしい。
若い運転手は、電動クレーンを使ってなんとかトラックの荷台からバイクの入った大きな箱を降ろすことには成功したが、こんどはそれをうちの門のなかに運ぶ段になると根をあげた。これはひとりで運ぶには大きすぎる。わたしも手伝おうとしたが、女ひとりの力が加わっただけでは無理なよう。重い箱はびくともしない。
「誰か運ぶの手伝ってくれる人いませんかね?」と困り果てた運転手はぼやき、どうしたものかと思ったところ、あちらからちょうどよく誰かが歩いてくるのが見えた。助かった。
「マーセル!」わたしは叫んだ。


長い・・・また次回に続きますね;_;

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2009年10月15日

秋と空

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昨日の朝陽と、


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昨日の夕陽。


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夏場は9時過ぎまで明るかった空も、どんどんと日のでている時間は短くなり、朝も8時ごろまで暗くなってきました。


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天気のいい週末に来客があると、これまでは庭でバーベキューをしていましたが、先週からテーブルに延長コードをひっぱって、ラクレットに切りかえ。
ラクレットはチーズフォンデュのなんといったらいいか、じゃがいも版みたいなもの。チーズフォンデュやラクレットは、日本で冬に食べる鍋みたいな感じにとらえられているような気がします。みんなで食べやすく、手軽で、からだもあたたまります。チーズなのでちょっと重いですが。


うちでは先週から、オイルを使ったセントラルヒーティングのスイッチを入れました。昼はだいぶあたたかくなりますが、これからここでのはじめての冬、どうなるんだろうか、ちょっと心配、半分興味で日々の季節の移りかわりをみまもっているところです。


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朝わたしが起きると、お外・お外というリラさんですが、さすがに寒くてすぐに入ってくるようです。夏は夜もお外・お外といっておりましたが、最近ではヒーターの近くのあたたかい場所にいるようです。


posted by ナオカ at 14:47| Comment(2) | TrackBack(0) | フランス田舎生活あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月12日

カンパーニュでは木が落ちる!

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前回の『赤いティーシャツのムッシュー、ちょっと家具と空 のつづきです。


ノルマンディーの家に引っ越してきてから、忘れもしない4日目の午後。真夏の暑く、晴れて風のない日だった。
外で、キ・キキー!ガリガリ と大きな音がする。すぐ近くで。
あまりに大きな音で、1分ほどつづいたため、窓から家の庭を見てみるが、特になにもみあたらない。田舎をしらないわたしには、はて?どこかに見しらぬ動物でもいるものか、と、音も鳴りやんだし、そんなに気にしないでいた。
夕方、シャワーを浴びていると、家の玄関がピンポ〜ン♪と鳴った。
2度、3度、しつこくチャイムが鳴るので、もしや・・・と思ってすこ〜しだけバスルームの窓を開けてみると、あらやっぱりお向かいの白髪ムッシュー。
「いまシャワー中ー!」と叫ぶと、
「○×△□××・・・」とムッシューも大きな声を出した。
聞こえないのでわたしはまた窓を閉めてシャワーのつづきをした。

シャワーを浴びおわってすこしあと、また家に来た白髪ムッシュー。
うちをノックしていた理由はなんと、
「きみの家の庭で木が倒れたよ」

木が倒れた?!
「もしかしてさっきの音ですか?」と聞くと、
「アーウィ。大きな音がしてたろう。あれは木が折れるときの音だよ」

わたしは東京生まれ、自国・フランス含め生まれてからこの方ずっと街中でしか生活したことのない人である。“木が倒れる”ということがどういうことかうまく想像できないまま、うちの門から庭へつづく小途をつかつかと歩いていくムッシューのあとにつづく。
うちの庭は正方形や長方形のかたちはしておらず、道路に面した家の側面、やはり道路沿いにまず庭がのび、そして家の裏手から庭がひろがり、そのふたつが途中でいっしょになるかたちをしている。
また、庭には石垣や段差があり、裏手のほうは奥にある川までつながっており、大きな木がぽつぽつとあるため、家の窓やまわりからぜんぶの庭を見わたすことができないのだ。


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道路に面してのびるほうの庭、この右手は大通り


庭の小途をとおって段差を降り、川へつづく草むらに足を踏みだした瞬間、わたしの目に大きな木が横になっているのが飛びこんできた!
しかもふたつ!
「ウー・ラ・ラ。セ・グラーブ。あらら、これは大変だ」
わたしは頭を、倒れた木がどのように落ちたのか、まるでパズルを組みあわせるようにいっしょうけんめい働かせているのだが、また「???」なままである。
ムッシューは説明してくれた。倒れた大きな木、幹は直径30センチはあるだろうか、それはうちの庭の木ではなく、隣の家の庭の木。しかしその隣の家の木がうちの庭に倒れたときに、ちょうどそこに生えていたやはりでかい柳の木にぶつかり、それを幹から折った。
そして、いま、わたしの目には、空を突き刺すようなするどい木の幹から突きでた肌、まだ下のほうに枝を残している木の幹がふたつ、見えているのだった。
「残念だな、隣の家はいまバカンスでいないからね。帰ってくるまで二週間」
庭は、倒れた木の大きな枝、それについた細い枝、細い枝についた葉っぱがひろがり、どんな自然災害があったの?状態になっている!そう、まるで雷が木のうえに落ちたときのようだ。
「ぼくは木を切る機械をもっているから、だんなさんを手伝うよ」
話によると、この白髪ムッシューは、この家の前の前の持ち主を友だちだったようで、わたしたちの家についていろいろなことを知っているよう。倒れた木のうしろに積み重なっている暖炉の薪用にきれいに切られた木は、彼が以前切ったそう。
木が倒れて庭が大変なことになっているのはとにかく驚くばかりだったが、このムッシューがいてくれると、なんとなく心強い気がしてきたわたしだったが、いやはや・・・。

まぁ、こんな感じに、うちの前の大通りをよく歩いているムッシュー。彼の家はうちの斜め左、家一軒分か二軒分離れているが、うちの正面も彼の家の敷地で、そこは、これまたムッシューが自分でつくったという、まるでビニールハウスのようにおおわれた室内プールになっている。
そのころにはわたしも(セバさんも)だんだん、このムッシューの口ぐせでもある、
『ジュ・コネ・トゥールモンド。ぼくはみんな知ってるからね』
というのをすんなりと信じるようになってきていた。
その週の日曜日には、近所まわりを開始しようとセバさんと、ケーキを持ってムッシューの家に挨拶に行った。白髪のムッシューは、名をマーセル、という。
彼はスペイン人の奥さんがおり、3人の子供たちはわたしたちと同じぐらいの年、すでにみな巣立ち、ふたりで今は広い家に住んでいるとのことだった。
スペイン人の奥さんは完璧なフランス語のアクセントで、とてもやさしい人だった。
いろいろな説明をうけたり(たとえばゴミの出し方だとか、近所はどういう人が住んでいるだとか)、「わたしたちはここに20年住んでいるから、困ったことやわからないことがあったらなんでも聞いてね」、「みんなの旅行時には、犬や猫にえさをあげたり、郵便ポストがいっぱいになってないかわたしたちはチェックするの」と奥さんも話し、はじめはびっくりしていたが、いい人たちなんだな、とわたしたちもほんとうに安心しはじめてきていた。

しかし、その白髪ムッシュー・マーセルはその日を境に、ぱったりと姿をみせなくなった。


次回に続きます。

posted by ナオカ at 16:36| Comment(4) | TrackBack(0) | フランス田舎生活あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月09日

家をなおす計画・その2 〜メタルのペンキ塗りに挑戦する

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こちら、うちの玄関からはいって正面にみえる階段。
右手に居間、左にはキッチンと食堂などがあります。


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螺旋階段でこんな感じ。
よ〜く見ると、


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階段の柵の白いペンキがところどころはげています。
場所によっては、汚れなのかどうなのか、クリーム色化さえしてるほど。


引っ越してきてから、毎日のようにせっせとペンキを塗りつづけ・・・
一階部分はもともときれいに塗られていましたが、二階の壁、各部屋のドア、ドア枠などがおわりました。
だいぶペンキ塗りにも慣れてきたのでこんどはこの鉄のペンキ塗りに挑戦してみることに。


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まずは汚れ落とし。
壁やドアもそうですが、ペンキを塗る前にまずは徹底的にそうじします。
細かい模様のところにほこりが入りこみ、きたないきたない。そうじっていうのが案外とやっかいですが、これをやっておくと、どのような角度からペンキを塗れるのか検討がつきやすい。


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きちんと乾かしたら、次はいよいよペンキ塗り。
セバさんの希望で、色は黒にしてみます。
模様が細かいところは小さな筆をつかい、棒の部分は小さいハケで塗っていきます。
壁やドアなどは水性ペンキを使いましたが、メタル用のペンキは油性。絵とおなじで、塗っていて水性よりもずいぶん重たい感じがします。


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塗りあがったらこんな感じに。


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一回目なのでまだムラがありますね。黒光りしてます。


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模様が細かいのと、螺旋のちょうど地面から高い部分ははしごを使って下から背のびして塗ったりしたため、この柵いっぽん塗るのに一時間弱かかったようです。
う、三階につづく部分は塗ってないのでまだ白いですね。


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この細かい模様は、壁やドアのような平面を塗るのに比べると確かに骨は折れますが、あんがい楽しいかも。難しいほうがペンキの塗りがいがあるってもんです。(なのか?)


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む。


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昼、塗っているときにあまり階段にきちゃだめですよ、リラさん。
今日はお髭とまつげに黒ペンキをつけていたリラさんでした。


posted by ナオカ at 05:02| Comment(4) | TrackBack(0) | フランス田舎生活あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年10月05日

赤いティーシャツのムッシュー、ちょっと家具と空

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先日買った本棚。
うちは家具は、しばらく前からアンティークのものしか買っておらず、うちがアンティークにこだわるのは、やはりモダンなものにはなかなかない材質のよさや、つくりこまれたデザイン、そして、万が一不要になったときも、またアンティーク店に持っていけばわりと高い価格で売ることができるから。モダンなものはそうはいきません。
本棚もやはりアンティーク店で探していたのですが、なかなか気に入ったのを見つけるには時間がかかります。
けっきょく、ふつうの家具の店で買ってしまいました。
これでやっとダンボールの中の本を片づけられます。

大きいのと小さいの、ふたつあって、いろいろなふうに置けるので、いろいろためしてみましたが、


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組みあわせたときの真ん中の曲線が気に入ったので、こういうふうになりました。
ここはいちおうわたしの部屋で、以前やはりアンティークで買った机なんかが置いてあります。


まぁ、引っ越して一ヶ月半、なっかなかなかなか家のなかがきれいに片づきません。


そうそう、実は、今の家に引っ越してきた日にびっくりしたことがありました。
引っ越し会社のトラックと、わたしたちの乗った車が家の前に到着するや否や、誰かが向こうから歩いてきたのです。そして、

「きみたちは泥棒じゃないね?」

開口一番、わたしたちにそう問うた。
8月の暑い日、赤いティーシャツに膝までの短パン、素足という格好で、頭髪の真っ白な男性。
いえいえ、わたしたちは泥棒ではありません。この家を正真正銘きちんと契約して買って、今日越してきた者です。
すると白髪のムッシューはいたずらっぽくニッと笑って、このへんは夏のバカンス時泥棒が多いからね、と説明した。どうやらこの男性は近所に住むフランス人のようだ、わたしたちが思っていると、

「僕はね、きみの家の鍵を持ってるよ。」

は??うちの鍵を持っている?!
セバさんと言葉をなくしていると、男性はまたうれしそうに笑って、前に住んでいた住人が旅行にいっているときに、この家の犬に餌をやっていた、自分は20年ここに住んでいる、とつけ加えた。

なるほど・・・。それにしても、引っ越してそうそう、不動産会社からも前の家主からも鍵をぜんぶもらったと思っていたのにびっくりである。
セバさんは不安に思ったのか、「あとでエージェンシーに、あの人のことを聞きに行こう。」と、いぶかしげ。
でもそのムッシューは身振り手振りが大きく、その大きな瞳はくるくる動いてなんだか人好きのする感じがしたし、わたしはなんとなくだいじょうぶじゃないかな、ここは田舎だし、そういうこともきっとあるんだ、と思っていた。
「きっと、あの人はここに長く住んでいるし、この街のボスみたいな感じなんじゃないの?」というようにセバさんをなだめておいた。

次の日。
わたしたちが買い物に行くべく、車に乗りこんでいると、うちの門から斜め左のほうにある黒い門から人影がみえた!
道路はわりと交通量の多く、幅は広い。目をこらしてみてみると、昨日の赤いティーシャツにショートパンツ(というかキュロットというか)の白髪ムッシューらしき。
向こうもこちらに気づいたようで、片手をあげた。わたしも、ボンジュール!と、道路を隔てて相手に聞こえるように大きな声をだして挨拶した。

そのまた翌日。
セバさんは会社へ旅だっていき、わたしは引っ越しの荷物の整理やらなにやらでてんてこ舞い。夕方、はっ、庭のトマトをとらなきゃ、と庭へ続く小途を歩いていき、トマトの熟し具合をチェックしていると、誰かがうちの前の道を歩いている。
はっと見ると、赤いティーシャツが見えた。こちらで買い物のときによく使う、口の広い買い物かごを提げている。
「ムッシュー!」と呼ぶと、白髪でやはり短パン姿のムッシューは寄ってきた。
ヴ・ザレ・ビアン?−お元気ですか? と話しかけると、
ウィウィ、エ・ヴ?−調子いいですよ。あなたは?
荷物の整理ははかどっているか、今日は暑いですね、などと話をしたあと、ムッシューの提げている買い物かごがふと気になり、買い物に行ってきたのか尋ねてみると、
「いや、いまきみの家に隣人の庭になっているミラベルをとってきたんだ。」と、かごいっぱいのミラベルと梅の実をわたしに見せた。
「食べてみる?」とくれたミラベルをひとつ食べてみると、甘酸っぱくておいしい。
セ・ボン。−おいしい。と言うと、
「もちろんおいしいよ。農薬を使ってないからね」とムッシューは自慢げ。
聞くと、お隣は今バカンスに行っていて、庭になっている果物を好きなだけとっていい、と言われたそうだ。
わたしは、お返しになにもあげるものがないので、手のひらにあまるぐらいの、いまとったばかりのプチ・トマトを、これ入りますか??とおそるおそる聞いてみると、ムッシューは笑って、いやいいよ、だいじょうぶ、とやんわりことわられた。

「お引き留めしてごめんなさい」とわたしが言うと、
「いやいやぜんぜん。僕は仕事してないからね。時間はたっぷりある」とまたいたずらっぽく笑い、別れの挨拶をして黒い門のなかにかごを提げてはいっていった。わたしもトマトを持って引き上げた。
半時間ほどあと、家のチャイムがピンポ〜ン♪と鳴る。誰かと思ってでてみると、あら、また赤いティーシャツのムッシュー。
オレンジ色の、使いこまれた台所用のかごいっぱいに、ミラベルと梅の実を持ってきてくれたのだった。


・・うう、長くなってしまったので、こんどまた続きを書きたいと思います。


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家の窓からは、毎日きれいな夕陽が見えます。
朝陽もなのですが、雲がないときよりも、雲のあるときのほうがきれいな気がして、なんだかつい写真を撮りたくなってしまうんですよね。


続き: 『カンパーニュでは木が落ちる!』はこちら

posted by ナオカ at 19:01| Comment(12) | TrackBack(0) | フランス田舎生活あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年09月29日

ドイツからやってきた!〜再び

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じつは、先週はこの方がドイツからこちらに来ていました。


前回お会いしたときは3人だったのですが、今回は新しく家族が増え・・・


とっても元気なこのこもいっしょに。


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お兄さんのシュリちゃんが長旅で、ソファのうえでくつろいでいるところ、生後5ヶ月になるというティンティンは椅子のひじ掛けをかじっているようです。


・・・すっごい元気と聞いていたのですが、車のなかでは長時間、ちゃんとキャリーケースのなかで、お兄さんのシュリちゃんとおとなしくいいこ。


わたしたちはまだ引っ越してきて一ヶ月、この地にあかるくないので、
この地在住20年というお向かいの隣人にきいたおすすめレストランで食事をしました。


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わたしたちもはじめてのレストランなので、どうなのかちょっと不安でしたが、さすがカンパーニュ、パリとはちがう!と(たまたまかもしれませんが)思ってしまったり。
うえの写真はカプチーノに似せたフォアグラのムース。フォアグラというとふつうはファットたっぷりで美味だけどちょっと重いっていうのありますが、ムースにしてかる〜く仕立ててありました。
これは前菜でもなく、お店からのサプライズのサービス。


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メインにはタラをいただきましたが、つけあわせの野菜・お惣菜が何種類もあって、これはさすがに家では絶対につくれない、とうなりたくなりました。魚も肉厚でほどよく脂がのっており、新鮮。ソースにはノルマンディー産のクリームがつかわれているはず。ここのクリームは、やっぱりおいしい。


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デザートはフォンダン・ショコラ。ナイフでカットすると、なかからとろりとチョコレートが溶けだしてくるあたたかいこのデザート、はい、前もほかのレストランで食べてましたが、わたしはこれが好きなんです。
お店のサービスや前菜・メイン・デザートの質などをみてみて、かなり満足しました。おなかがいっぱいで、セバさんは大好きなチーズが運ばれてきてもパスしてしまったほど。
いやいや、ごちそうさまでした。


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Sonaさんの主人のヨッヘンさんは以前からノルマンディーに行ってみたかったそう。
ノルマンディーといえば、北は海、そしてたくさんの牛、シードルの名産地であるためりんご畑・・・というイメージ。(がありますよね?)
それをぜひ楽しもうと、休日はみんなで北のほうへ、観光に行くことに。

posted by ナオカ at 01:00| パリ | Comment(0) | TrackBack(0) | フランス田舎生活あれこれ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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