2007年10月02日

エール・フランス機内で dans l'avion d' Air France

わたしは日本に行くとき、だいたいエール・フランスを使っています。
理由は、マイレージがKLM・ノースウエストのものを使っていて、エール・フランスと提携しているのでマイルが加算されるから、
そして、もちろん直行で日本まで行けるからです。

フランスの航空機なので、機内アナウンスはフランス語、英語、日本語の順に流れます。
いつからか、日本に帰るときに、フランス語のアナウンスがどれくらい聞き取れるか、耳をすましていました。フランス語の次の英語のときに確かめます。そうしていましたが、ここ何回かの日本行きでは、はじめのフランス語の段階で、何のアナウンスかもうわかるようになりました。
機内で寝ているときに入るアナウンス、もうろうとしている頭で、ほうほう、そうなのね、と聞いていると、次に英語が流れたりして、あ、今のフランス語だったんだ、と、なんの言語か意識していなくても、頭に入っているのが不思議な感じです。それは、雑誌をぺらぺら見ているときでもたまにあります。アタマから読んでいて、ふと英語なのかフランス語なのか、途中で気づいたり。
わたしはまだまだフランス語より英語のほうがわかりますが、でもそんなとき、なんだか不思議な感じがします。

今回、日本から帰ってくる機内のなか、
はじめ、なんだか目の前のスクリーンがちゃんと動いてなかったんですよね。
エール・フランスなので、外国人のスチュワーデスさんはまずフランス人、と思いますよね。
歩いているスチュワーデスさんに、フランス語で「これ、動かないようなんですけど」と言うと、年は40代ころでしょうか、長身で脚の長いダーク色の髪をした彼女は、戸惑ったようすで、「何をしたいのですか?動きませんか??」と英語で言う。「いや、音楽を聴きたいのですが、この画面でだいじょうぶです。どこを押せばいいんですか?」と言うと、彼女はさらに英語で何かいい、じゃ、ちょっとリセットしてもらってきますね、と身振り手振りで説明した。
はて・・・・?もしかしてフランス語しゃべらない人だったかな・・・?と疑問が残った。
相手が何語を話すかわからなかったら、話しかけられた言葉で返すのがふつうですもんね。
ふたりがちがう言語で会話しているのは、こういう場合とても奇妙です。

次にそのスチュワーデスさんが歩いてきたときに、「だいじょうぶです、動きました」とフランス語で話しかけると、また彼女は戸惑ったようすで、また英語で返してきた。
そういえばはじめにアナウンスで、
『本日は、日本語とスペイン語を話すスチュワーデスが一名います』
ということを言っていたので、もしやフランス語を話さない人だったのか・・・でもフランスの航空会社でフランスに行くのに変だな・・・と考えておりました。

次に飲み物のサービスで彼女がまたまわってきたときに、わたしは、はて何語で話せばいいのか考えていました。
「英語かフランス語、どちらか話しますか?」
(英語だったら“Do you speak English or French?”
 フランス語だったら≪Est-ce que vous parlez anglais ou francais?≫)

と聞いてしまうのが一番はやい。この質問は、日本語で通常使う『話せるかどうか』という能力を問うものではないので“can”は使わない。ただ言葉を話すかどうかの単純な質問で、失礼なこととは考えられていない。
でもスチュワーデスにこちらが聞くのはなんだかね・・・。
わたしはヘッドフォンを外して周りのお客に何語で彼女が話すかを聞いてみることにした。
すると、しっかりフランス語で「何を飲まれますか?」なんて質問しているじゃないか!!
あの、戸惑ったような仕草はなんだったのか?!
もしかしてわたしのフランス語の発音が通じていなかったんだろうか、と一瞬思ったが、変な発音で話すお客にも慣れてるはずよね?
隣の女性のお客は英語で話していたので、わたしも「アップル・ジュース」と英語で言ったり、「ジュ・ドランジュ」(オレンジ・ジュース)とフランス語で言ってみたりした。すると、全部一回でわかってくれた。
はじめの戸惑いはなんだったのか・・・・その疑問は残るが、
遅れもせず、機体が揺れることもなく、着陸も静かで快適に過ごせました♪


posted by ナオカ at 16:46| パリ ☁| Comment(6) | フランス語のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月07日

『ボンジュール、ムッシュー・マダム』の謎

最近、ティラミスをはじめお菓子をつくりすぎて、腱鞘炎になってしまったアホなわたしです-_-;
今日はフランスでのあいさつのお話しをしたいと思います。

フランス・・・人々はあまり笑顔をつくらず、よそよそしいとか横柄な態度をとる、と言われています。
旅行した人もびっくりすることがあると思います。
わたしも、パリに住みはじめた当初はどうしたらいいか戸惑っていました。
でも最近わかったのは、それはただ単に文化の違いなのではないか、ということ。
この国では、サービスというものは重んじられていません。それよりも、それぞれの各個人が尊重されてるんですよね。なので、スーパーで買い物をした場合、お店でものを買う場合、店員のあまりに無愛想な態度に、「自分はなにか悪いことをしたんじゃないか」と思ってしまったりするかもしれませんですが、(←当初、わたしも思ってしまったひとり)そうではなく、ここではそれが普通なんですね。
フランス人は、「フランスの流儀」というものを知っていれば、よそ者に対してもフランス人と同じように接すると聞きます。

そこで、フランスに住んでいる人でも旅行にきた人でも、現地のフランス人と言葉を交わすときには、

あいさつで、『こんにちは』
『Bonjour, monsieur(madame) ボンジュール、ムッシュー(マダム)』
相手が男性の場合はムッシュー、女性の場合はマダム と呼びかけます。
『さようなら』は、
『Au revoir, monsieur(madame) オ・ルヴォワール、ムッシュー(マダム)』
相手にぶつかってしまったとき、人に道を聞くときなどに使う『すみません』は、
『Excuse-moi, monsieur(madame) エクスキュゼ・モワ、ムッシュー(マダム)』

・・・ボンジュール、オ・ルボワール、エクスキュゼ・モワにムッシュー、マダムをつけるだけなのですが、これが案外に大事。これをつけることによって、より丁寧になるし、相手を尊重しているような意味が加わります。
(相手が若い女性の場合にはマダムの代わりに「マドモアゼル」と呼びかけます。でも基本的にはマダムでだいじょうぶです)
無愛想な店員でも、これをきちんということで笑顔になったり、対応が丁寧になったりするので、あまり知らないフランス人と接するときに、特に外国人にはこうした呼びかけが礼儀にもなります。

わたしも、この言葉を使うようになってから、スーパーの黒人ガードマンがにこっとしてくれるようになったり(通常とっても無愛想)、毎日のように行くパン屋のお姉さんとも、元気ですか?とか今日は寒いですね、などの言葉を交わすようになりました。

小さいことですが、フランスの社会に溶けこむ基礎的なルールとして、ずいぶん変わってくると思うのでぜひ使ってみてくださいね^^

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posted by ナオカ at 22:20| パリ | Comment(11) | TrackBack(0) | フランス語のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年10月16日

フランス語にもの申す!

今週は、学校の勉強が大変だった。
おそらくフランス語には興味のない方も多いのではないかと思うが、ちょっとフランス語にもの申させて!

フランス語の恐怖、まずそれは、時制がおそろしくたくさんあること。
たとえば英語の場合、現在・過去・未来・現在完了・過去完了・未来完了・・・
フランス語の場合、ざっと挙げると、現在・近接未来・複合過去・単純未来・単純過去・半過去・大過去・条件法現在・条件法過去・接続法現在・接続法過去、命令法現在・過去・・・これだけで11個。しかしこの中がさらに分かれていて、数えあげると・・・・
なんと時制は16個!
英語は時制が変わると動詞が変化するように、フランス語も、この16個の時制ですべて動詞の形が変わる。
ああ、数えてみなければよかった・・・恐ろしい。

さらに、16時制の形を覚えれば、読み書きのぶんには何とかいける。しかし、話すとき、そうはいかない。
フランス語には、発音しない文字がたくさん含まれているからだ。
なので、時制によって動詞の形が変化しても、会話時には発音しないので、聞いているとどの時制を使っているのかわからないことが多々・・・

イライラして、夫のセバに言う。
「ねぇ、フランス人って、話してるときどうやって時制を見分けるの?だって発音しないと現在形も半過去(半過去は英語の現在完了にちかい)も同じ発音になって区別できないじゃない」
セバはひとこと、「文脈から」。

これ、フランス語の勉強をはじめて5ヶ月、目の前に立ちはだかった大きな壁・・・。
今週は、3つの時制を正しく混ぜてストーリーを完成させる課題が多かったのだが、も〜赤ペンのオンパレードである。クラスメイトもかなりの人が混乱していたもよう。
フランス人でも、子供のときはまだ使えないか、よく間違えるそうである。

フランス語に、発音しないが存在する文字がたくさんある、というのは、
はっきり言うことを避け曖昧にして、隠しているのではないか?
はっきり言え!フランス人よ!

と勝手に思ったが、考えてみると日本語も、主語の省略とかあるもんね。
日本人同志で話していても、え?誰の話?とわからないときもあるもんねぇ。

この時制の難関を突破すれば、フランス語理解の大きな前進につながると思う。
言い換えれば、これをちゃんと超えなければ、フランス語はきちんと理解できない気がする。
ので、これからまた勉強します;_;

posted by ナオカ at 10:50| パリ | Comment(3) | TrackBack(0) | フランス語のお話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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