理由は、マイレージがKLM・ノースウエストのものを使っていて、エール・フランスと提携しているのでマイルが加算されるから、
そして、もちろん直行で日本まで行けるからです。
フランスの航空機なので、機内アナウンスはフランス語、英語、日本語の順に流れます。
いつからか、日本に帰るときに、フランス語のアナウンスがどれくらい聞き取れるか、耳をすましていました。フランス語の次の英語のときに確かめます。そうしていましたが、ここ何回かの日本行きでは、はじめのフランス語の段階で、何のアナウンスかもうわかるようになりました。
機内で寝ているときに入るアナウンス、もうろうとしている頭で、ほうほう、そうなのね、と聞いていると、次に英語が流れたりして、あ、今のフランス語だったんだ、と、なんの言語か意識していなくても、頭に入っているのが不思議な感じです。それは、雑誌をぺらぺら見ているときでもたまにあります。アタマから読んでいて、ふと英語なのかフランス語なのか、途中で気づいたり。
わたしはまだまだフランス語より英語のほうがわかりますが、でもそんなとき、なんだか不思議な感じがします。
今回、日本から帰ってくる機内のなか、
はじめ、なんだか目の前のスクリーンがちゃんと動いてなかったんですよね。
エール・フランスなので、外国人のスチュワーデスさんはまずフランス人、と思いますよね。
歩いているスチュワーデスさんに、フランス語で「これ、動かないようなんですけど」と言うと、年は40代ころでしょうか、長身で脚の長いダーク色の髪をした彼女は、戸惑ったようすで、「何をしたいのですか?動きませんか??」と英語で言う。「いや、音楽を聴きたいのですが、この画面でだいじょうぶです。どこを押せばいいんですか?」と言うと、彼女はさらに英語で何かいい、じゃ、ちょっとリセットしてもらってきますね、と身振り手振りで説明した。
はて・・・・?もしかしてフランス語しゃべらない人だったかな・・・?と疑問が残った。
相手が何語を話すかわからなかったら、話しかけられた言葉で返すのがふつうですもんね。
ふたりがちがう言語で会話しているのは、こういう場合とても奇妙です。
次にそのスチュワーデスさんが歩いてきたときに、「だいじょうぶです、動きました」とフランス語で話しかけると、また彼女は戸惑ったようすで、また英語で返してきた。
そういえばはじめにアナウンスで、
『本日は、日本語とスペイン語を話すスチュワーデスが一名います』
ということを言っていたので、もしやフランス語を話さない人だったのか・・・でもフランスの航空会社でフランスに行くのに変だな・・・と考えておりました。
次に飲み物のサービスで彼女がまたまわってきたときに、わたしは、はて何語で話せばいいのか考えていました。
「英語かフランス語、どちらか話しますか?」
(英語だったら“Do you speak English or French?”
フランス語だったら≪Est-ce que vous parlez anglais ou francais?≫)
と聞いてしまうのが一番はやい。この質問は、日本語で通常使う『話せるかどうか』という能力を問うものではないので“can”は使わない。ただ言葉を話すかどうかの単純な質問で、失礼なこととは考えられていない。
でもスチュワーデスにこちらが聞くのはなんだかね・・・。
わたしはヘッドフォンを外して周りのお客に何語で彼女が話すかを聞いてみることにした。
すると、しっかりフランス語で「何を飲まれますか?」なんて質問しているじゃないか!!
あの、戸惑ったような仕草はなんだったのか?!
もしかしてわたしのフランス語の発音が通じていなかったんだろうか、と一瞬思ったが、変な発音で話すお客にも慣れてるはずよね?
隣の女性のお客は英語で話していたので、わたしも「アップル・ジュース」と英語で言ったり、「ジュ・ドランジュ」(オレンジ・ジュース)とフランス語で言ってみたりした。すると、全部一回でわかってくれた。
はじめの戸惑いはなんだったのか・・・・その疑問は残るが、
遅れもせず、機体が揺れることもなく、着陸も静かで快適に過ごせました♪